Fantasy Living【TAPE】-Monte Burrows

モンテ・バロウズのデビュー作『Fantasy Living』は、まだ若いプロジェクトだが、その短い時間の中に、広大なサウンドとアイデアの多様性を示唆している。彼はきしむようなハーモニーとエレガンスな残虐性を聴き取り、ポストモダン・ポストクラシカルな喧噪の悲惨な作品群を発表する。ロマン主義からの感覚を詰め込んだドローン、くぐもったサウンド、フィールドレコーディング、ストリングス入りのレコードのサンプリング、悲壮感の漂うノイズから古めかしいサウンドとテクニックへの色あせない愛を感じる。奇妙で神秘的で美しい作品集。